本作品はAIとCGソフトを使用して変形させた3Dデータをプリントし、後処理を通して仕上げた立体作品である。昨今では文章から高精細な画像を生成するDALL-EやMidjourneyのようなAIが広く使われるようになった。このようなサービスでは性的な画像やグロテスクな画像の生成が禁止されており、これらに関する単語は受け付けないようになっている。しかし、規制対象である性愛に関することが古来より芸術のテーマとして扱われてきたように、規制されてしまったAIの表現領域の中には単に卑猥・醜悪なものだけでなく、既成道徳に反しながらも美的なものもあるはずだ。本作品は文章から3Dデータを構築するAIモデルにDALL-EやMidjourneyでは禁止されている単語を使用した文章を入力し、生成、印刷を行った立体作品である。文章の一部に性的な単語を使用することで3Dデータの表面の一部に肉体的な曲線美を生成し、特定の単語の使用禁止によって規制されてしまった表現領域に潜む視覚的な美を追求した。

Keito Takaishi
Asuka Ishii
Kazufumi Shibuya
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